新型コロナウイルスを「コロちゃん」、ワクチンの事を「ワクチャン」と呼び、癌の代替医療で知られていた医師の宗像久男氏が、新型コロナウイルスに感染後、死亡した。
本人のホームページによると、宗像氏は早稲田大大学院を経て長崎大学医学部を卒業。『ガンは5年以内に日本から消える!』(共著)等の著書があり、東京都新宿区に癌や難病の代替医療をアドバイスする「宗像久男セカンドオピニオン」を設立した。ちなみに、セカンドオピニオンの価格は1時間1万3000円。予約は最低でも1時間以上からで、以後30分毎に6500円掛かる。
「免疫力向上と温熱、体質改善による治療効果増進」を謳い、新型コロナワクチンにも懐疑的。ブログで「コロナによる死者数より副作用死者数が多いのでは?」「ワクチャンの副作用による死亡者数などは、故意にほとんど出ない数字操作がされているほど危険」等と主張していた。ワクチン未接種で新型コロナ患者に〝濃厚接触〟しても感染しなかったとして、9月30日には「免疫力とこの栄養のお陰」と自身の「治療効果」に自信を見せていた。
ところが同じブログで10月9日、「9月21日かねてより埼玉県の病院にコロナ感染により入院中であった宗像久男先生が退院直前に心停止をおこし、9月22日に永眠いたしました」とスタッフによる書き込みが。「濃厚接触しても感染しなかった」とのブログが公開された時には既に亡くなっていた事になる。
逝去を知らせるブログには、「宗像先生はコロナからは、回復、あと数日で退院というところまできていましたが、持病に心疾患があったため、入院生活の長期化など影響し心停止をおこしたと思われます」「睡眠不足や無理なダイエットなど身体に悪いことをしすぎていたために感染してしまったと思われます」等と〝分析〟されていたが、そもそも「感染しなかった」のではなかったのか。ワクチン接種は任意ではあるが、持病があったならなおの事、ワクチンを接種する手段を取れなかったのか。
「反ワクチン」候補、衆院選での明暗
10月31日に投開票された衆院選には反ワクチン派も立候補していたが、有権者の審判はどう下ったのか。
まずは前号でもお伝えした、子宮頸癌ワクチン反対運動の先頭に立っていた元参院議員で薬剤師のはたともこ氏。立憲民主党候補として岡山5区から出馬したが、元厚労大臣の加藤勝信氏に敗れ比例での復活当選もならなかった。
続いては「子供や若い方への接種は絶対ダメ」「永久不妊の可能性が否定できません」等と新型コロナワクチンのデマをツイッターで発信(その後削除)した立憲民主党の北條智彦氏。東京13区から出馬するも自民新人に敗れ、比例復活も叶わなかった。
選挙活動中に事務所で新型コロナクラスターが発生し、本人も感染して入院した日本維新の会の田淵正文氏(東京5区)も、選挙区、比例とも当選ならず。東大医学部卒の医師で反ワクチンとは言えないが、朝日新聞出版サイトの取材には、持病の影響がありワクチン未接種と明かしていた。
一方、国政に返り咲いた反ワクチン派もいる。れいわ新選組代表の山本太郎氏だ。反原発、反HPVワクチンで知られる同氏だが、2019年の参院選でバッジを失っていた。今回の衆院選で比例東京ブロックから当選、2年ぶりに国政に返り咲いた。
その山本氏、投開票日にフジテレビ系の選挙特番「Live 選挙サンデー」に中継で出演し、社会学者の古市憲寿氏から新型コロナワクチンを接種したか聞かれると、「私自身は打っていないです」と回答。ワクチンに懐疑的な考えでいるのは間違いない。
コロナワクチン真理教の信者は激減しましたね。
悪は滅ぶ。
反ワクチンが正しかったことは2年経って歴史が証明したな。
反ワクチンが正しかったことは2年経って歴史が証明した。