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未来の会

第二川崎幸クリニック(神奈川県川崎市)

第二川崎幸クリニック(神奈川県川崎市)

209 第二川崎幸クリニック(神奈川県川崎市)
「和顔愛語・先意承門」の精神で取り組む

社会医療法人財団石心会の中核・川崎幸病院が2012年に新築移転した際、跡地に設立されたのが第二川崎幸クリニックだ。川崎幸病院の外来部門として川崎幸クリニックが1998年に分離独立したが、混雑のため、主に外科系消化器系診療科と健診等を移設、第二川崎幸クリニックとして2015年に開院した。

 同クリニックは現在、外科系消化器系、心臓・血管系、脳血管系等の総合専門外来を行っている。救急外来はないが頭痛、胸痛、腹痛、下血等の有症状患者に対しては診察順番を優先したりCTや採血の結果を1時間後に出す等の“準救急体制”をとっている。

 関川浩司院長が注力したのは「日帰り」だ。日帰り手術では美容形成外科、下肢静脈瘤センター、婦人科、外科を中心に月60件超の全麻・局麻手術を実施。看護師がコーディネーターとして術前面談、術中看護、術後指導、翌日電話訪問を行っている。日帰り化学療法センターではがん化学療法看護認定看護師が専従し外来化学療法を実施している。また、がん相談外来や緩和ケア相談外来も設けている。

 院内行事も特徴の1つだ。コロナ禍の現在は中断しているが毎年2月4日の世界対がんデーに合わせ、がんに関する展示や講義等を行う「かわさき幸がんウィーク」を開催。また、がん患者や家族を対象にした「がんサロン」を奇数月に開いている。3階のオープンスペースでは多くの作家の作品展をオープンギャラリーとして開催している。“インターナショナル・クリニック”としての体制も整えており、院内では英語や中国語等のアナウンスを流し、外国人向けのHPやパンフレットも用意している。

 石心会は①断らない医療②患者主体の医療③地域に根ざし、地域に貢献する医療を理念にしている。この理念に加え、第二川崎幸クリニックでは関川院長が『仏説無量寿経』から選んだ「愛語(にこやかな顔、優しい言葉)、先意(相手の気持ちを先んじて察し、その思いに応える事)」を基本精神に、職員には①情報の共有②明るい職場環境づくり③自らが受けたい医療の提供のための創意工夫を求めている。また、毎年標語も決めており、2021年は「現場主義」と「Better than before」を掲げる。


第二川崎幸クリニック

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