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未来の会

Art in Hospital 2024

Art in Hospital 2024
医療・福祉施設等へアート(美術や音楽や癒しの活動等)を取り入れ、その施設が癒しと安らぎの場になって欲しいと願い、2002年、当時、日野原重明先生を名誉会長、岩﨑榮先生を会長として、髙久史麿先生、写真家の稲越功一氏、建築家の安藤忠雄氏、東京大学教授の長澤泰先生、オペラ歌手の佐野成宏氏、弊誌発行人の尾尻佳津典ら20名の実行委員と共に開始。
この活動を普及させ施設の質の向上を図るために「癒しと安らぎの環境賞」を設け、優れた医療・福祉施設を顕彰しています。評価基準は、アートの活用から癒しの環境作り、活動に至るまで多岐に亘ります。
今年もサントリーホール「大ホール」にて、授賞式を行います。
独立行政法人国立病院機構 四国こどもとおとなの医療センター

2013年の統合以来、ホスピタルアートを積極的に推進。写真家をアートディレクターに迎え、地域のシンボルのクスノキをモチーフにした外壁や、自然のエネルギー「地・水・火・風・空」のテーマに基づくアートで、患者や医療スタッフに癒やしと安らぎを提供。思春期病棟の壁画やエレベーターのアートも、患者が自身の感情を表現する事で心の安定を図る一助となっている。こうした人の痛みを癒すアートは、医療スタッフや地域住民の積極的な協力によって更新され続け、豊かな医療環境を生み出している。こうした活動に対して顕彰。


学校法人聖マリアンナ医科大学 聖マリアンナ医科大学病院

先端医療とキリスト教精神に基づく癒やしを重視した医療を両立。入院した子供達がアートの作成を通じて辛い治療を乗り越えられるように支援する「キッズアートプロジェクト」や、日本盲導犬協会や日本介助犬協会の協力による動物介在療法で患者に心の安らぎを提供している。また、ホスピタルアートにも積極的に取り組む。病院内の渡り廊下や待合スペース、小児手術室、入院フロア等、治療や手術を受ける患者の不安が和らいで欲しいとの願いを込め、至る所に自然をモチーフにしたアートを施す。こうした活動に対して顕彰。


公益財団法人筑波メディカルセンター 筑波メディカルセンター病院

無機質な病院内に癒やしの環境を創り出す事を目指し、アート・デザイン活動に取り組んでいる。医師の発案で2006年に始まったこの活動は、患者や医療スタッフ、地域住民、筑波大学の学生が協力し、「アートギャラリープロジェクト」を通じて廊下や待合室を彩り、不安を抱える患者に安らぎを届けている。更に、ワークショップや地域住民との交流を通して、医療と地域が繋がる場も創出。大学との継続的な協働で医療空間の質の向上に貢献し、温かなホスピタリティを提供する先進的なモデルとなっている。こうした活動に対して顕彰。


日本赤十字社 東京かつしか赤十字母子医療センター

環境に優しく災害に強い病院として「安全・安心・快適」を重視し、地域に根差した周産期医療を担う。院内は「和レトロ」をコンセプトに、下町らしい落ち着いた色彩で各所にホスピタルアートを施し、患者や家族に癒やしと安らぎを提供している。産婦人科病棟は全室個室でプライバシーの確保と感染管理に配慮。併設された区立図書館には母子のための図書が充実し心のケアも支援。また、東京スカイツリーを眺望出来る職員食堂・スタッフラウンジを4Fに設ける等、職場環境の快適性にも考慮する。こうした活動に対して顕彰。


社会医療法人同仁会 耳原総合病院

戦後の復興期から「無差別・平等」を掲げ患者に手を差し伸べ、現在は地域住民と共にホスピタルアートに積極的に取り組む。「希望のともしび」をテーマに、病院のエントランスには患者や職員、地域住民のメッセージが書かれたハート形のオブジェが飾られ、検査室の自然や街並みを描いた作品が患者の心を和ませる。また、音楽や朗読、院内ラジオや写真展等、多彩な表現で医療従事者と地域が共に支え合う場を創出。更に、地域包括ケアにもアートを取り入れ、患者と職員に快適で癒やされる環境を提供している。こうした活動に対して顕彰。


 

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