神宮の森と都心の風景が心を癒やす
239 参宮橋脊椎外科病院 (東京都渋谷区)
脊椎疾患に特化した病院として2014年に開院した参宮橋脊椎外科病院は明治神宮御苑の北側に在り、屋上からは緑豊かな明治神宮の森と新宿の高層ビル群を一望出来る。鹿児島県に在る医療法人社団春陽会「春陽会中央病院」が、低侵襲の脊椎手術を提供しようと、専門性の高い病院の実現を目指して開設した。脊椎疾患患者は高齢者が多く、歩行時に痛みを感じる事も有る。この為、開設予定地を選ぶ際にアクセスの良さを重視し、小田急線参宮橋駅やJR代々木駅に近い現在地に病院を構える事になった。
大堀靖夫院長は東京大学医学部附属病院を始め全国各地の病院で整形外科医を務めた脊椎疾患の専門医で、同院では加齢に伴う脊柱変形に対する手術を積極的に行っている。主に高齢者が対象となる為、切開創を小さくする等患者への負担を出来る限り軽減する様心掛け、早期回復を図っている。
脊椎に特化した診察・治療を行う為、検査機器や治療機器も脊椎の診断や治療に適したものを揃えている。総合病院に比べて、効率的でスピーディーな検査・診断が出来るのが強みで、患者の待ち時間も比較的短くなっている。
患者がリラックスして治療に臨める雰囲気作りにも力を入れ、「高級ホテルの様なホスピタリティを目指したい」と大堀院長も設計段階から積極的に関わった。その結果、院内の内装は、これ迄の病院の様な白を基調とした色合いではなく落ち着いた色調とし、待合ロビーも高級ホテルに滞在しているかの様な快適な空間となっている。
気が滅入りがちな入院中も前向きな気持ちで過ごして貰おうと、屋上を庭園として整備し開放。患者は四季の花を見ながらベンチで寛ぎ、新宿の高層ビル群や明治神宮の森の風景を眺める事が出来る。
病室は太陽光を採り入れた明るい空間となっており、病室の窓からも都心の風景を楽しめる。入院中の食事は無機質な食器ではなく、ランチョンマットを敷いた上に陶器の食器で提供し、楽しく食事が出来る様工夫している。又、手術前の不安な気持ちを少しでも和らげて貰おうと、手術室の待合スペースには天井アートを描き、患者と家族が心穏やかに過ごせる様にした。
高齢になる程、背中や腰の痛みを訴える人が増え、脊椎の健康は生活の質の確保にも欠かせない。一方で脊椎の手術には不安を覚える人も多い。この為、同院では高度な機器を使った精度の高い検査と専門医の診断に基づき、症状や体調だけでなく患者の気持ちにも寄り添って、最適な治療法を提案している。手術が望ましいケースが多いが、内服薬や注射、コルセット等を使った保存的療法にも対応し、リハビリ指導でも専門のスタッフが慢性的な痛みを軽減する為の指導や手術後のケアを行っている。こうした専門性の高い治療を求めて遠くから訪れる患者も多い。今後も患者の痛みを取り除き、より長く健康で生活出来る様、1人1人に合った治療を追求して行く。
239_参宮橋脊椎外科病院
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