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未来の会

237 中部国際医療センター (岐阜県美濃加茂市)

237 中部国際医療センター (岐阜県美濃加茂市)

開放的な空間や風景写真で心安らぐ場に
237 中部国際医療センター (岐阜県美濃加茂市)

理念に「全ては病める人のために」を掲げ、1913年から100年以上、岐阜県美濃加茂市で地域医療を支えて来た木沢記念病院が「中部国際医療センター」へと生まれ変わったのは2022年1月。市内の高台に位置し、病院から市街地を一望出来る新築移転先の住所表示「健康のまち一丁目1番地」は、美濃加茂市の「メディカルシティ構想」の中枢拠点となる事を期待されて名付けられた。

新病院の建設に当たっては「利用者に優しく、訪れ易い病院」を目指したといい、正面玄関を入ると3階部分まで吹き抜けの開放的な空間が広がる。ここはホスピタルモールと呼ばれる院内の動線の基軸で、自然光をふんだんに取り入れ、植栽も配置される等、来院者の心が安らぐ場となるような配慮が随所になされている。

ホスピタルモールには数多くのラウンジが設けられ、芸術性が感じられる家具や備品をホテルの様なスタイリッシュな空間に配置。1階ラウンジにはピアノや大型デジタルサイネージも置かれている。患者や家族らは、こうしたラウンジで思い思いに待ち時間を過ごす事が出来る。

又、建物の周囲には緑豊かな散策路が在り、患者のリハビリの場として活用されている他、ベンチで寛ぐ地域住民の姿も見られる。

各階のエレベーターホールや病棟ラウンジには、山田實紘理事長が世界中で撮影した風景写真をパネルにして配置。旅をイメージする事で見る人が前向きな気持ちになれるようにとの願いが込められている。

市民の健康作りに貢献出来るよう、病院の付属施設として会員制の健康増進施設「クラブM」も設けた。予防医学に基づいた運動プログラムを提供し、病院の医師とも連携しながら、生活習慣病の予防や改善、健康な体作りをサポートする。

職員が働き易い環境作りにも力を入れ、敷地内に保育園を設けた。定員は80人で、小さな子供が居る家庭でも、安心して子供を預けて働く事が出来る。

「中部国際医療センター」という病院名には「世界に通用するハイレベルな医療を提供する」との決意を込めた。診療科33科の他、専門性を高めた高度専門医療部門や、がん専門部門を設置。502床の入院病棟とハイブリッド手術室を含む11室の手術室も有る。23年夏頃には、陽子線がん治療センターも開設され、世界の先端を行く米・バリアン社の陽子線治療装置を日本で初めて導入する予定だ。こうした高度な医療設備を用意すると共に、7カ国語に対応出来る態勢を整え、外国人患者受入れ医療機関認証制度の認定も取得。医療渡航支援企業とも連携し、日本の高度な医療を求める外国人患者の受け入れも開始した。

引き続き地域医療の中核を担い、最先端医療を牽引するだけでなく、将来は世界の医療拠点として、多くの人の健康に貢献する事を目指している。


237_中部国際医療センター

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