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未来の会

226 社会医療法人財団白十字会 白十字病院(福岡県福岡市)

226 社会医療法人財団白十字会 白十字病院(福岡県福岡市)

226 社会医療法人財団白十字会 白十字病院(福岡県福岡市)
「医療は人」「医療は心」を実践し、地域医療を支える

福岡市西区にある白十字病院は、2021年の開設40年目を機に、従来のケアミックス病院(466床)を分院。旧病院は白十字リハビリテーション病院(160床)として開院し、白十字病院は地域の急性期ニーズに対応すべく、急性期病院(282床)として300m離れた地に移転・新設した。新病院は今後の役割について「高度専門医療」「救急医療」「在宅療養後方支援」「健康なまちづくり」の4つの柱を掲げる。

 リニューアルに際して特徴的となったのが、低侵襲でありながら高度な医療を展開して行く点だ。脳血管障害に対する、カテーテルを用いた脳動脈瘤治療や、脳血管に詰まった血栓を除去する血栓回収療法、脳出血に対して神経内視鏡を用いた血腫除去術を行う。それらの治療を行う脳卒中センター(SCU併設)では、早期にリハビリテーションを開始し、質の高い予後の良い治療が提供されている。又、高齢や合併症の為、大開胸手術を敬遠しがちだった心臓弁膜症患者に対し、小切開でありながら精緻な低侵襲心臓手術(MICS手術)を行う心臓・弁膜症センターを開設した。

 高度医療の提供と並び、今回の移転・新設で重点が置かれたのは空間作りである。病棟階は、スタッフが全体を見渡せる様に、スタッフステーションと病室を配置。内装の配色には、社会復帰を目指す患者さんの入院生活を明るく前向きにしたいという思いが込められた。又、共有部や病室には現代アーティスト等による数々のアートワークが散りばめられ、福岡県西部を中心に、周辺地域の自然をモチーフにした作品と共に療養の時を過ごす事が出来る。1階には、地域住民が多目的に活用出来るスペースを設け、交流会やイベント、市民講座を通じて地域の活性と健康サポートを後押しする。加えて、4階建の立体駐車場にまで緑化を施した他、平面駐車場を災害時にトリアージスペースとして地域支援拠点とする等、多面的に地域に貢献する設備を整えた。

 全ては病院長が掲げる「医療は人」「医療は心」の実践である。そこには機能・技術面だけでなく、人の心を尊重した態度が表れている。当院は1997年に地域医療情報室(現・地域医療連携課)を開設し、2012年には福岡県より地域医療支援病院の認定を受けているが、今回の移転・新設でより地域の安全・安心に寄与する病院となった。これからも、白十字リハビリテーション病院と連携しながら地域医療を支えて行く。


社会医療法人財団白十字会白十字病院

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