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未来の会

巨樹の会 狭山中央病院(埼玉県狭山市)

巨樹の会 狭山中央病院(埼玉県狭山市)
201回 巨樹の会 佐山中央病院(埼玉県狭山市)
医療の質向上と診療体制の充実を実現

狭山中央病院は狭山市内で約90年の歴史を誇る総合病院だ。場所と名称は変わったが、現在は西武新宿線狭山市駅から車で約5分の場所にある。

 同病院は昨年6月、カマチグループの一翼を担う一般社団法人巨樹の会に入った。同グループは関東、九州、山口県で救急医療と回復期リハビリテーション医療を柱とした病院や診療所、学校等を展開している。

 同病院の病床数は急性期85床、療養26床の計111床。診療科は内科、外科、整形外科、リハビリテーション科等10科を標榜、急性期から在宅医療まで一貫した医療を提供している。

 高齢化している地域のため、入院患者の平均年齢は約80歳。近隣の防衛医科大学校病院等から術後の容体が安定した患者も受け入れているため、療養病床は常に満床状態だ。

 病院の方針として、渋谷哲男院長は「安全・安心で質の高い『断らない医療』を心掛け、患者さんを何が何でも治すという強い思いを胸に、地域医療に取り組んでいる」と話す。グループの各急性期病院と同様、救急患者は24時間・365日受け入れている。また、地域の医療機関や福祉施設、グループ病院と密接な連携を取っている。

 渋谷院長は、カマチグループに入った事で医療の質が向上したと言う。例えば、グループの中核病院の1つ、東京品川病院とMRIやCT、レントゲンの写真データを共有しており、専門の常勤医に読影を依頼したりしている。

 また、医療従事者が不足する中、グループ病院から医師や看護師、コメディカルを相互で派遣する等、診療体制も充実してきている。

 カマチグループでは毎週、急性期病院の院長・事務長と、回復期リハビリテーション病院を含めた院長・事務長によるテレビ会議をそれぞれ行っている。各病院の状況等を報告、情報を共有し、グループ全体の方向性等を常に明確にしており、狭山中央病院も志を1つにしている。

 今後の展望としては「新病院の開設がある」と渋谷院長。グループ病院である所沢明生病院(50床)と合体し、隣接する所沢市内に2〜3年のうちに新病院を開設する予定だ。両市とも同じ2次医療圏であり、埼玉県南西部の新たな医療の砦として期待されている。


巨樹の会_佐山中央病院

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