高い技術と親身な対応で信頼を得る
170 おおいウィメンズクリニック(神奈川県横浜市)
東急東横線菊名駅から車で約5分、産婦人科のおおいウィメンズクリニックは閑静な住宅街にある。1階、2階はガラス面を大きく取り、内部は白と木目を基調にしている。隅々まで清掃が行き届き、スタッフの態度と相まって、明るさと清潔感が感じられる。昨年10月に開院した当時の大井隆照院長は37歳。神奈川県内の産婦人科クリニックの院長としては、最年少の年齢で注目された。元々この建物では、別の産婦人科クリニックが40年にわたって診療をしていた。院長が高齢のため、後継の経営者を探していたところ、医療コンサルタント会社の仲介で、当時、横浜市内の産院に勤めていた大井院長が手を上げた。
大井院長は国立がん研究センター中央病院で婦人科領域を超えた骨盤外科医として大腸外科医や泌尿器科医と共に難しい悪性腫瘍手術を行っていた。大病院での骨盤外科の経験を新しい命の誕生の場に生かそうと、産婦人科クリニックの開院に踏み切った。大井院長を含めて常勤医は2人、看護師・助産師が計13人、事務スタッフが7人、調理師が5人と30人近い体制で、妊娠・出産・産後のケア、女性特有の疾患に対応している。1階では外来診療を行い、2階には個室4部屋、大部屋(定員2人)2部屋の計8床がある。2階のラウンジから道路を隔てて見える小学校の子供達の姿に、妊産婦達は生まれてくる自らの子供を重ねるという。
無痛分娩による事故が相次いでいるが、同クリニックでは希望者に「和痛分娩」を行っている。痛みが少し残る程度にコントロールし、妊婦自らがいきんで出産出来るようにしている。スタッフは安全な和痛分娩のためのルールを徹底し、大井氏ら常勤医2人とも麻酔の扱いに習熟しているので、安全性が高い。
同クリニックのモットーは、患者とのコミュニケーションを大切にすること。医師、スタッフ共に丁寧な説明を心掛けている。大井氏もマメに患者の部屋を回り、優しく声を掛けたり、ホームページやツイッターで積極的に情報を発信したりしている。もう一つの特徴は、入院中の食事だ。心の温まる家庭料理は妊産婦から好評で、レシピを配ることを検討している。口コミでは大井院長の人柄や、医師やスタッフの親身な対応や気遣いなどが高い評価を得ている。
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