歯残すための最善治療で健康に貢献
164 神谷町デンタルクリニック(東京都港区)
地下鉄神谷町駅からすぐ、桜田通り沿いのビルに入る神谷町デンタルクリニックを訪れる患者は絶えない。近くにある数軒の歯科医院との差別化は、自由診療による質の高い治療だ。
開院は2014年。高島美祐院長は大阪市出身。東京での勤務歯科医を経て、一時は地元に帰っての開業も考えたが、「無形を売るサービス業」を評価してくれそうな土地柄として、都心の真ん中を選んだ。高島院長は「保険診療では最善の治療は出来ないということを理解して頂き、他の選択肢もあることをご案内します」と自由診療へのこだわりを話す。「家族や友人に自信を持って行う治療しか行いたくありません。保険診療とは滅菌、薬剤の使い方などから全然違います」。
訪れるのは「健康への投資に理解を示す層」で、地方からやって来たり、外国人が訪れたりもする。通院回数の少ない短期集中治療を掲げ、根の治療(根管治療)なら通常1〜2回で終了する。他院での治療のやり直しのため来院する人や、より美しい歯を目指してホワイトニングや矯正などの審美治療に訪れる人々も数多い。
二つある診療室は共にゆったりとした個室。プライバシーや高級志向への配慮だけではなく、ユニットが近接して並んだ場合、菌に感染した水の飛沫が院内に飛び交って相互感染してしまうのを防ぐためだ。
「今は簡単に抜歯してインプラント治療に頼るという流れがありますが、やはり元の状態がパーフェクト。なるべく抜かないで元の状態に近づける治療をポリシーにしています」と高島院長。
マイクロスコープで患部を拡大して繊細な治療を施す。その様子はデジタルハイヴィジョンで撮影され、治療後に患者と情報共有する。そして、細部の治療だけではなく、全体のバランスにも常に注意を払う。「噛み合わせの乱れで輪郭が変わったり、片側だけ肩こりになったりしてしまいます」
他の歯科医院ではリスクがあるため避ける傾向のある妊婦への歯科治療も積極的に受け入れている。「口の病気と全身疾患を調べたあるデータによると、歯が悪いと健康寿命が短くなる傾向があることが示されました。歯は食べるだけではなく、コミュニケーションや笑顔にもとても大切です。若々しくご自分の人生を送っていただくために、こちらも一生懸命歯科診療の勉強を続けていきます」
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