
自治医科大の有力学長候補だった尾身茂氏の「転身」
自治医科大学地域医療学センター教授を務めた尾身茂氏が4月1日付で、社会保険病院と厚生年金病院などを運営・管理する独立行政法人「年金・健康保険福祉施設整理機構(RFO)」の理事長に就任した。任期は2年。 尾身氏は同大学の1期生で、厚生省保険局医療課、世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局長などを務めた。同大学の学長候補に有力視されていたが、昨年11月の学長選挙で、東京大学大学院医学系研究科循環器内
詳しく見る
2012年5月11日 18:19 | 医療・病院・行政
子供たちが憧れる「医師」は自殺率が高い職業
大人の4人に1人が自殺を考えたことがある──。内閣府が5月2日に発表した調査でこんなことが分かった。年代別では20代の割合が最も高かった。14年連続で年間3万人を超える自殺者。その約8割が何らかの精神疾患を患い、半数をうつ病が占めるという。 皮肉なことに、治療を担う医師の自殺率は高い。警察庁の「自殺の概要」によると、2005年と06年は医師の自殺率は自殺者全体の1.3倍だった。07年以降は職業名が
詳しく見る
2012年5月 7日 20:04 | 医療・医療報道
損税問題で医療界が「課税」求める運動展開へ
2015年に消費税率が10%に引き上げられても社会保険診療報酬の「非課税」が継続されると厚生労働省の唐澤剛審議官が発言したことに対し、医療界は反発、「課税」に向けた運動を展開する動きを見せている。 現在、患者が支払う医療費は非課税で、医療機関が医薬品や医療機器などを仕入れる際の消費税は「損税」となっている。課税にしてゼロ税率にすれば、仕入れなどに払った税は控除が可能になるため、医療界は課税を中心と
詳しく見る
2012年4月28日 18:39 | 中医協・医師会・医療・医療政策・厚生労働省・政治・病院
医療機関の消費税負担問題 抜本的見直しにはならず
2014年度の診療報酬改定に向けた議論が始まったが、さっそく問題が浮上した。 3月28日に開かれた中央社会保険医療協議会(中医協)で、次回改定に向け①基本診療料のあり方②医療技術のおける費用対効果の導入③長期収載品の薬価のあり方④医療機関における消費税負担──の4点を検討することが決まった。 中でも、消費税負担は医療界が長年、是正を訴えてきた問題だ。現行制度では、社会保険診療は消費税非課税のため、
詳しく見る
2012年4月18日 15:02 | 中医協・医師会・医療・医療政策・厚生労働省
浜六郎の臨床副作用ノート~アリスキレンALTITUDE試験中止の原因~
はじめに ノバルティスファーマがアリスキレン(ラジレス)の長期臨床試験(ALTITUDE)における第7回の中間データをレビューした結果、標準降圧療法への上乗せによる利益が得られる可能性が低く、害が多いことが判明した。独立データモニタリング委員会(DMC=試験監督者)の勧告に従い、2011年12月20日、試験中止を決定した。害については、ラジレス上乗せ群で試験開始後、18~24カ月から非致死性脳卒
詳しく見る
2012年4月16日 20:00 | 医療・浜六郎の臨床副作用ノート
中長期型支援が促進するポスト3・11地域医療の変容 ⑧
こと国家予算についていえば、被災3県は明らかに重点配分の対象となっている。2012年度の第4次補正予算が2月8日の参議院本会議で可決、成立した。総額2兆5345億円。震災による二重ローン対策などを含んでいる。 これで12年度は当初予算に始まり、4次補正まで合わせると、107兆5105億円となった。補正予算だけでも20兆円を超えている。 医療に焦点を合わせてみると、現地、特に福島県で関心が高まっ
詳しく見る
2012年4月13日 21:30 | 医療・医療政策・病院・社会・行政
薬剤師国家試験 6年制課程初のため「甘い内容」
薬学教育6年制の学生を対象とした初の薬剤師国家試験が3月3~4日に行われ、厚生労働省は同30日、合格者を発表した。受験者は9785人で、合格者は8641人。合格率は88.31%と過去20年間で最高だった。 今回の試験について、私立大学薬学部の教員は「内容は易しかった」と話す。さらに、「4年制のときの試験と比べ、同じレベルか難しくなっているべきだが、易しかったということは試験内容がレベルダウンしたと
詳しく見る
2012年4月11日 15:57 | 医療・厚生労働省・薬剤師会
「里帰りプロジェクト」が映す震災1年後の実景
〈お母さんが安心して出産できるように〉〈赤ちゃんが安心して暮らせるように〉──そんな素朴な思いから立ち上がった活動が1年を経ていったん終息を迎える。「東京里帰りプロジェクト」(TSP)。岩手・福島・宮城の3県を対象に妊娠中~産後1年までの妊産婦を〈実家に「里帰り」するような気持ちで過ごしてほしいという願いを込め、〉受け入れてきた。 支援内容は大きく分けて二つある。東京への避難希望者へ
詳しく見る
2012年4月 1日 20:25 | 医療・社会
再び繰り返される医療イノベーション推進室長の「孤立」
日本発の革新的な医薬品・医療機器の創出を目指す政府の「医療イノベーション推進室」。しかし、初代室長の中村祐輔・東京大学医科学研究所教授は「官僚を相手に無力感」を感じて2011年末に辞任した。医療政策に詳しい民主党関係者によると、後任の松本洋一郎・東京大学副学長も政府・与党のサポートが足りず、「孤立している」という。再び室長が辞任する事態となれば、政府が掲げる医療イノベーションの推進もお題目に終わる
詳しく見る
2012年3月26日 18:31 | 医療・医療政策・政治
浜六郎の臨床副作用ノート~睡眠剤離脱性カタトニア-悪性症候群~
はじめに カタトニア悪性症候群は制吐剤や統合失調症に用いられる神経遮断剤により生じるが、抗パーキンソン剤の中断によっても生じ得る。 一方、超短時間作用型睡眠剤であるトリアゾラムの添付文書には、「過量投与」で悪性症候群が生じ得ることが記載されているものの、それが離脱症状として生じることが明瞭には記載されていない。しかし、処置の項には、通常の過量使用時の処置(フルマゼニル)とは別に記載されており、当
詳しく見る
2012年3月21日 19:30 | 医療・浜六郎の臨床副作用ノート
「薬学教育6年制」は何をもたらすのか㊦
薬学教育6年制の1期生が3月に卒業する。薬剤師国家試験は3月3、4日に実施され、30日に合格が発表される。今春誕生する6年制1期生の薬剤師たちは、今までの4年制薬剤師とは違う資質と高いレベルを持った薬剤師に成長しているだろうか。少子高齢化、財政の困窮、経済力の低下という大きな社会変化の波が押し寄せている中、医療界や社会が期待する知識と技術、心構えを持ち、地域医療を担える薬剤師になり得るのだろうか
詳しく見る
2012年3月15日 12:00 | 医療・厚生労働省・日本チェーンドラッグストア協会・社会・薬剤師会・行政
中長期型支援が促進するポスト3・11地域医療の変容 ⑦
医学部新設をめぐる東北での動き。意外なプレーヤーが飛び出してきた。曹洞宗である。キーパーソンは阿部光裕氏。東京電力福島第一原子力発電所から50km。福島市にある常円寺で住職を務めている。 阿部氏は放射線量が突発的に高いホットスポットをボランティアで除染している。除染作業で出た放射性廃棄物は住む者のいない寺にある私有地の片隅で保管。放射性物質を捨てあぐねている政府をよそに、寺の用地を提供している。
詳しく見る
2012年3月 9日 16:30 | 医療・医療政策・病院・社会・行政
国立がん研究センター理事長交代の真相
国立がん研究センター(国がん)の理事長に4月から国立病院機構名古屋医療センターの堀田知光院長が就任する。理事長公募では堀田氏、現職の嘉山孝正理事長ら3人が応募。2月3日に開かれた選考委員会で堀田氏の得票数が最も多かった。 嘉山氏は1期2年で退任することになる。嘉山氏は国がんの改革を推進し、厚生労働省独法評価委員会高度専門医療研究部会の業務実績評価では6ナショナルセンターの中で最高だった。では
詳しく見る
2012年2月25日 21:42 | 医療・医療政策・厚生労働省・病院
「薬学教育6年制」は何をもたらすのか㊤
2006年にスタートした薬学教育6年制。第1期生が今年3月に卒業し、薬剤師国家試験を受ける。大学では「臨床に強い薬剤師」「チーム医療の一翼を担える薬剤師」の養成を目指して、実務を重視した教育を行ってきた。しかし、ドラッグストアなど受け入れ先の認識は低く、大学経営にもマイナスの影響を与えている。そもそも薬学教育6年制の目的とは何だったのか。. 発端は大蔵省の財政困窮への懸念 話は1970年代後半
詳しく見る
2012年2月 1日 09:45 | 医療・厚生労働省・日本チェーンドラッグストア協会・社会・薬剤師会・行政
診療報酬改定をめぐり中医協で「複数科受診」が争点化
2012年度診療報酬・介護報酬の同時改定に向けて議論している中央社会保険医療協議会(中医協)で、医療界を代表する診療側委員と保険者・被保険者を代表する支払い側委員の間で、複数科受診が争点となってきた。1月27日の中医協総会でも、両者の意見は対立した。 現在、同一医療機関で1日に複数の診療科を受診した場合、二つ目の診療科の初診に限り半額の算定(135
詳しく見る
2012年1月27日 21:04 | 中医協・医療・厚生労働省・病院
企業スキャン~キャンバス~
◎本社・静岡県沼津市大手町2‐2‐1◎代表者・河邊拓己(代表取締役社長) 【武田薬品工業】07年3月、武田薬品工業はキャンバスが創製・開発中のがん治療薬CBP501およびそのバックアップ化合物に関する共同事業化契約を締結。同契約によって武田は全世界への独占的開発・製造・販売権を取得。この薬はチェックポイントを選択的に阻害。正常細胞に与える影響の少ない抗がん剤として、化学療法剤との併用により、がん細
詳しく見る
2012年1月23日 09:30 | 企業スキャン・医療
診療報酬改定率は「改善にほど遠い」と東京歯科保険医協会
0.004%のプラス改定率となった2012年度診療報酬。1.379%のプラスとなる本体部分の内訳は、医科1.55%(医療費ベースで4700億円)、歯科1.70%(500億円)、調剤0.46%(300億円)。比率にすると、1:1.1:0.3。薬価はマイナス1.375%となった。 これに対し、三師会は昨年12月、それぞれ見解を表明した。日
詳しく見る
2012年1月21日 19:25 | 中医協・医師会・医療・歯科
これまでとは違う2012年度診療報酬改定の意味
辛うじてプラスとなった2012年度診療報酬の改定率。全体(ネット)で0.004%(医療費ベースで16億円)のプラスだ。10年ぶりのプラスとなった前回(2010年)の0.19%に続き、2回連続のプラス改定となった。 長年、診療報酬の改定をウォッチしている業界誌記者は「ここまで刻み込んだ改定率は初めて。前評判はマイナス改定だっただけに、わずかといえども、よくプラスにした。小宮
詳しく見る
2012年1月18日 20:43 | 中医協・医療・厚生労働省・病院
TPPでアメリカが狙う日本の医療分野
与党内でも慎重・反対論が渦巻く中、野田佳彦首相は11月11日、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉に参加する方針を表明。13日には米ハワイで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議で、TPP交渉への参加方針を伝えた。「例外」をめぐる野田首相の二枚舌 しかし、これに先立つ12日の日米首脳会談での野田首相の発言が波紋を呼んだ。会談後、米側は「すべての品目やサービスを貿易自由化の交渉
詳しく見る
2011年12月 1日 09:45 | 医師会・医療・医療報道・医療政策・厚生労働省・病院
自治医科大学の次期学長に永井良三・東京大学大学院教授
自治医科大学(栃木県下野市)の次期学長に、永井良三・東京大学大学院医学系研究科循環器内科教授が就任する。選考委員会が単独の候補者として提案した永井教授への信任を問う教授会が11月24日に開かれ、過半数の賛成を得た。月内に開かれる理事会で正式に決まる。任期は2012年4月1日から2016年3月末まで。 永井氏は1949年生まれ。東大医学部卒。群馬大学医学部教授、東京医科歯科
詳しく見る
2011年11月26日 17:45 | 医療・病院・行政
朝日新聞の「受診時定額負担」社説に医療団体が抗議
外来患者の窓口負担に100円を上乗せする「受診時定額負担」に関する朝日新聞の社説に対し、東京保険医協会と東京歯科保険医協会が10月19日、同社編集局長宛に抗議文書を提出した。新聞の社説に対する医療界の抗議は珍しいケースといえる。 受診時定額負担は、「高額療養費」の自己限度額の見直しに必要な財源を確保するため、初・再診時の窓口での支払いに100円を上乗せするというもの。 &
詳しく見る
2011年11月25日 14:56 | 医師会・医療・医療報道・厚生労働省・歯科・病院
浜六郎の臨床副作用ノート~立位かん腸による穿孔・溶血・腎不全~
浜 六郎 NPO法人 医薬ビジランスセンター(薬のチェック)代表 かん腸は、看護師により日常的に行われる医療行為である。直腸穿孔から敗血症・多臓器不全、あるいは血中に移行し溶血により急性腎不全で死亡し得る。訴訟に至っている例もみられる。立位によるグリセリンかん腸の危険の程度と、穿孔ではむしろ肛門出血が少ないことが特徴といえる点について、焦点を当てて考えてみたい。氷山の一角 立位かん腸の危険性が指摘
詳しく見る
2011年11月16日 17:30 | 医療・浜六郎の臨床副作用ノート
診療報酬をめぐる攻防に国立大学病院も参戦
来年度の診療報酬改定をめぐり、関係団体の綱引きが本格化してきた。厚生労働省が11月2日に中央社会保険医療協議会(中医協)に報告した「医療経済実態調査」で、2010年度の医療機関の経営状況や医師の年収が前年度と比べおおむね改善していることが引き金になった。 前回(10年度)の診療報酬改定で10年ぶりにプラス改定になったことが改善につながったとみられるが、日本医師会(日医)は
詳しく見る
2011年11月12日 15:36 | 中医協・医師会・医療・厚生労働省・政治・病院
オリンパス問題が医療の現場にもたらす影響
オリンパスの巨額損失隠し問題は、医療界にも影響を及ぼしそうだ。同社は医療用内視鏡が世界で75%のシェアを持ち、医療分野の売上高が4割を占める。同社が11月8日に明らかにした損失隠しの影響で、今後、会社や事業の売却の可能性も出てきた。経営が混乱すれば、医療現場への製品の納入やサポートなどにも支障が生じかねない。 同社は内視鏡関連の学会との関係も深い。日本泌尿器内視鏡学会には2000年から学術大会の
詳しく見る
2011年11月 9日 18:48 | オリンパス・事件・医療
中長期型支援が促進するポスト3・11地域医療の変容 ③
鍵は「雇用」だった。 亀田総合病院(千葉県鴨川市、以下、KMC))が南相馬市立総合病院(福島県)の支援に立ち上がる。亀田隆明理事長の決断だ。同病院幹部は「医師を3人呼ぶのも30人呼ぶのも同じ」と発言。このロジックに説得力を持たせられる医療機関はそれほど多くない。鴨川市で450人の医師を抱える事実はやはり重い。医師1人で地域に10人の雇用 勤務医が1人いれば、1億円の収入につながる。年間の給与を仮
詳しく見る
2011年11月 1日 09:30 | 医療・医療政策・病院・行政
「プラマイゼロ」も困難な12年度同時改定
攻防激化。2012年度診療報酬改定を巡る駆け引きの現状だ。12年度は6年に1度訪れる、介護報酬との同時改定の年でもある。東日本大震災の復興に巨費を要する中、「ネットでプラスマイナスゼロに」が本音の厚生労働省。これに対し、社会保障費抑制になりふり構わない財務省は「厚労省シフト」の人事を敷く。本気でマイナス改定に踏み込む意向だ。 0.19%増──。小泉純一郎政権以降抑えられてきた診療報酬は、政権交代
詳しく見る
2011年11月 1日 09:30 | 中医協・医師会・医療・医療政策・厚生労働省・政治
「服薬指導料」2100億円不正請求の疑念
ヤフーの掲示板に興味深い投稿が載っている。小誌がインサイダーや株価操作の疑惑などを報じてきたウエルシア関東(イオンのドラッグストアグループのグローウェルホールディングスの子会社)のドラッグストア「ウエルシア」の調剤併設店で、処方薬を買った人の体験談である。「実際に体験した節約術題した話を以下に紹介する。 「ウエルシアで病院指定の薬を買うと、保険調剤明細書、領収書、内服薬(用法が書かれ
詳しく見る
2011年11月 1日 09:30 | イオン・ウエルシア関東・医療・医療政策・厚生労働省・日本調剤・日本チェーンドラッグストア協会・薬剤師会・グローウェルホールディングス
特捜と公取に追い詰められる富士薬品
富士薬品が今春、プロテニスプレーヤーでタレントの松岡修造さんを起用し、「配置薬」を強調したテレビ広告を流していた。配置薬業界1位で、ドラッグストアチェーン部門の売り上げが配置薬の約3倍の同社が、ことさら「配置薬の富士薬品」を松岡さんに連呼させていた。なぜ今さら「配置薬の富士薬品」なのか。 同社は東日本大震災で約2万件の顧客への訪問ができなくなるなど配置薬事業に被害を受けた。その結果、2011年3
詳しく見る
2011年11月 1日 09:30 | 事件・医療・富士薬品・日本チェーンドラッグストア協会・病院・社会
双葉病院事件で見えてきた自衛隊の不可解な行動
東日本大震災での自衛隊の活躍は被災地で称賛を浴びた。しかし、東京電力福島第一原子力発電所事故で起きた双葉病院(福島県大熊町)患者置き去り誤報事件では首をかしげたくなる行動をしていたことが明らかになってきた。 NPO法人医療制度研究会(理事長=中澤堅次・済生会宇都宮病院名誉院長)の主催で、東京・港区の北里研究所病院で10月29日に開かれた講演会「東日本大震災被災医師の行動」
詳しく見る
2011年10月31日 10:47 | 医療・医療報道・病院・行政
偏見と無理解にさらされてきた「慢性疲労症候群」という難病
患者らの地道な活動によって、「慢性疲労症候群(CFS)」という難病に光が当たり始めた。 CFSは、日常生活を送ることが困難な強い疲労が少なくとも6カ月以上続き、微熱や関節痛、思考力の低下などの症状が伴う病気。原因は不明で、治療法はない。認知度が低いため、患者はうつ病などに誤診されたり、一見健康そうに見えるため詐病扱いされたりしている。また、重症になると寝たきりになったりす
詳しく見る
2011年10月26日 22:13 | 医療・医療政策・厚生労働省・政治
野田内閣・党人事の「要点」と政策・政局の「焦点」
「財務主導」「滞貨一掃」──組閣や党役員人事を評する四字熟語。野田佳彦内閣が8月30日、発足した。政権の扇の要は目下のところ、輿石東幹事長。組閣・人事にも輿石氏の意向が反映された。財務省をはじめ霞が関の影もちらつく。 医療政策決定にはどんな影響があるのだろうか。注目すべきは大塚耕平・厚労副大臣と鈴木寛・文部科学副大臣がそれぞれ役職を外れた点である。大塚・鈴木両氏交代の背景
詳しく見る
2011年10月 1日 22:09 | 医療・医療政策・厚生労働省・政治
中長期型支援が促進するポスト3・11地域医療の変容 ②
医療界の関心は2012年度診療報酬・介護報酬同時改定に向かいつつある。前回、10年改定は10年ぶりのプラス改定。政権交代がもたらした功績の一つだ。それを可能にしたのは、中央社会保険医療協議会(中医協)委員の人事だった。思い切った人事こそ政権が発し得るメッセージの一つだ。 ならば、である。中医協人事にも現在の世相を反映した意図を組み込めないのか。今、最大の政策課題とは言うまでもなく東日
詳しく見る
2011年10月 1日 20:42 | 医療・医療政策・厚生労働省・政治・病院
中医協「病院代表委員」の後任候補は異例ずくめ
厚生労働相の諮問機関、中央社会保険医療協議会(中医協)の病院代表委員の後任をめぐり、病院団体間で統一候補がまとまらず、2人を推薦するという異例の事態となった。しかも、2人のうち1人は、精神科医療からの初の候補者。地域医療の基本方針となる国の医療計画に7月、新たに精神疾患を加えて「5疾病」とすることが決まったことが、精神科医療団体の強気の姿勢となったようだ。 11の病院団体でつくる日本病院団体協議
詳しく見る
2011年9月23日 22:04 | 中医協・医師会・医療・厚生労働省・病院
「国循」が抱え込む撞着のあとさき㊦
「以前在籍した民間医療チェーンであのへんに新しく病院を造ったことがあります。すさまじかった。故人となった保守系大阪府議がリストを持ってきました。『設計〇〇社、セメント〇〇社......』と100社近い企業が名を連ねていたんです」 大阪で長く医療機関の事務方を務めた人物の言。「あのへん」とは吹田操車場跡界隈を指す。国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)にこの地への移転問題が浮上している。噂が絶え
詳しく見る
2011年9月 1日 09:30 | 医療・医療政策・政治・病院・行政
医療を侵食する暴力団のシノギ
生体腎移植手術をめぐる臓器売買事件は、暴力団が医療の世界に入り込んでいる実態を浮き彫りにした。暴力団は医療者にどう近づいていったのか。 移植を受けた開業医の堀内利信容疑者を宇和島徳洲会病院で手術を受けるように勧めたのは、指定暴力団住吉会系組長の坂巻松男容疑者だった。堀内容疑者の場合、養父が経営していた医院と坂巻容疑者の組事務所が同じビルの中にあったため、坂巻容疑者とは約20年前から親交があったと
詳しく見る
2011年9月 1日 09:30 | 事件・医療・医療政策・厚生労働省・政治・病院・社会
「事故調民主党案」にすり寄る日医と厚労省の定見
帝京大学病院長・森田茂穂氏が2010年12月に逝去して8カ月。追悼シンポジウムが8月13日、東京・星陵会館で開催された。会場は医療者はもちろん、法曹やメディアなど、多彩な顔ぶれで埋め尽くされた。目を引いたのはタイトル。「医療刑事裁判における医学鑑定のあり方を問う~医師を裁くのは鑑定書~」。特に第2部、第3部では医療刑事裁判における医学鑑定や捜査弁護について、専門家の立場から実践的で有益な発表が相
詳しく見る
2011年9月 1日 09:30 | 医療・医療政策・厚生労働省・政治・病院
厚労省内で「ワンコイン」と呼ばれる「受診時定額負担」への懸念
社会保障と税の一体改革成案に盛り込まれた受診時定額負担制度の導入について、医療界や政界から批判が噴出している。中央社会保険医療協議会(中医協)では7月の総会で、各委員から否定的な意見が続出した。「一度導入されれば際限のない負担増につながりかねない」などと日本医師会や日本歯科医師会、東京歯科保険医協会などが反対を表明。また、民主党の「適切な医療費を考える議員連盟」の総会でも、「国民皆保険制度の根幹
詳しく見る
2011年8月26日 09:52 | 中医協・医師会・医療・医療政策・厚生労働省・政治・歯科・病院
浜六郎の臨床副作用ノート~ イレッサの害は益を上回る ~
浜 六郎 NPO法人 医薬ビジランスセンター(薬のチェック)代表 イレッサ(一般名ゲフィチニブ)による薬害裁判「薬害イレッサ訴訟」で、大阪地裁は2011年2月25日、アストラゼネカ社(以下ア社)に対して責任を一部認める判決を下し、国への請求は全面的に棄却した。3月23日、東京地方裁判所は国およびア社の責任を認める判決を言い渡した。原告らは「大阪地裁の判決は1月7日の和解勧告と比較しても後退した判決
詳しく見る
2011年8月19日 09:30 | 医療・浜六郎の臨床副作用ノート
ネット通販規制の大義名分揺るがす「対面販売」の形骸化
医薬品のネット販売に関し、いろいろな動きが出てきた。 大阪府は4月、改善命令に従わず、対面販売が義務付けられている医療用医薬品や第1類の一般用医薬品をネット販売していたとして、三牧ファミリー薬局を運営する光漢堂を枚方署に告発。大阪府警生活環境課と枚方署は5月、同社と三牧剛太郎代表を薬事法(改善命令)違反の容疑で書類送検した。2009年の改正薬事法施行後、医薬品のネット販売業者が書類送検されたのは
詳しく見る
2011年8月11日 16:53 | ケンコーコム・事件・医療・厚生労働省・政治・日本チェーンドラッグストア協会・社会・経済・薬剤師会
地域特性生かした復旧・復興で問われる医療の責務
福島県の被災地で伊達市や福島市、二本松市、相馬市らの基礎自治体が地力を示している。一方で「県」の中抜き化が進んだ。校庭の土壌入れ換えに始まり、市が独自に除染の作業を始めた。東日本大震災発生から3カ月以上が経過。復旧・復興における医療の役割も変化を続けている。まずは色濃くなった福島県における市町村間の取り組みの違いに目を向けてみる。市町村と県、国のすみ分け 例えば、7月14日、二本松市は内部被曝の
詳しく見る
2011年8月 1日 09:45 | 医療・医療政策・政治・病院・行政
公然化した「幹細胞採取」反対勢力の見識と実力
「フクシマ」が国際的に通用する固有名詞になって久しい。いまだ被害の全貌すら明らかになっていない東日本大震災。中でも東京電力福島第一原子力発電所事故は将来に向け深刻の度合いを深めている。 虎の門病院は3月29日、記者会見で「原発作業員のための自己末梢血幹細胞の事前採取・凍結保存」の体制を整えたと発表した。前日には国立がん研究センターも会見で同様の発表をしている。福島の終息のため、原発作業員が文字
詳しく見る
2011年8月 1日 09:45 | 医療・医療政策・政治・病院・行政
「国循」が抱え込む撞着のあとさき ㊥
ウナギの寝床―。2010年4月の吹田市長選挙で4選目を目指した現職の阪口善雄氏は「私の決意」と題した公約集に〈国立循環器病研究センターのさらなる機能強化に向け、東部拠点への移転建替を支援します〉と明記している。 移転先と目された「東部拠点」とは、同市と摂津市にまたがる「吹田操車場跡地」。もともと貨物列車の中継地点として組成や入れ換えを行っていた土地柄。ぱっと見た印象は冒頭の一句に集約できる。 国
詳しく見る
2011年8月 1日 09:45 | 医療・医療政策・政治・病院・行政
浜六郎の臨床副作用ノート~ アクトスと心不全・骨折・膀胱がん ~
浜 六郎 NPO法人 医薬ビジランスセンター(薬のチェック)代表 ドイツ保健省は2010年11月、ピオグリタゾン(アクトス:武田薬品)や同系統のグリタゾン剤であるRosiglitazone(Avandia)を、保険で支払う医療費の償還対象から外す決定をした。 11年6月9日、フランスで新規患者への処方を禁止する決定がなされ、ドイツでも同様の決定がなされるに至った。 先のドイツでの保険償還対象外措置
詳しく見る
2011年7月19日 14:46 | 医療・浜六郎の臨床副作用ノート
求められる「底上げ型」支援と被災地「復興」の背反
本当の意味での「共同」は個別性・具体性の中から生まれてくる。東日本大震災の発生から110日を経過し、「被災地」は変化の中で多様な色合いを強めている。 福島県を例に取ってみると、この間のストレートニュースにもそれは明らかだ。「福島市」「伊達市」「飯舘村」といった基礎自治体が主語になった記事が目立つ。発災直後から支配的だった県の「専制」は急速.に弱まっている印象がある。国と県、市町村の役割が明確に
詳しく見る
2011年7月15日 09:40 | 医師会・医療・医療政策・政治・行政
「被曝」情報が投影した専門家と官庁の権威変容
バトンは再び、国民に手渡された―。3月11日、東京電力福島第一原子力発電所で発生した原子力事故以来、情報の錯綜が続く。メディアには幾多の「専門家」が登場し、自説を開陳。「絶対安全」から「チェルノブイリ原発事故以上の大惨事」まで、評価は大きく割れた。 「御用学者にもならないし、エキセントリックにもならない。科学的な議論をしたい。勝ち負けを競うディベートにはしません。エビデンスは一つ。放射線障害はあ
詳しく見る
2011年7月 1日 09:40 | 医療・医療政策・政治・病院・行政
「国循」が抱え込む撞着のあとさき㊤
そこは長らく「国循」と呼び慣わされてきた。国立循環器病研究センター(理事長:橋本信夫氏/所在地:大阪府吹田市藤白台)。6つある国立高度専門医療研究センター(ナショナルセンター、NC)の一つだ。 その国循で独法化と同時に就任した理事2人が任期半ばで解任された。大阪大学大学院医学系研究科外科学講座心臓血管外科学教授の澤芳樹氏と淀川キリスト教病院事業統括本部本部長の福島公明氏。 現役の国立大学教授と病
詳しく見る
2011年7月 1日 09:40 | 医療・医療政策・政治・病院・行政
次期日医会長選に影響及ぼす東京都医師会長選の結果
東京都医師会の会長選挙の結果が、来年の日本医師会(日医)会長選挙に微妙な影響を与えそうだ。4月28日に行われた都医師会会長選は、4選を目指した現職の鈴木聰男氏と野中博氏(元日医常任理事)の一騎打ちとなった。2人は2009年に行われた前回の会長選でも争った。結果は、1票差の84票を獲得して野中氏が辛勝した。 2人の「対決」は、これまでの2回の都医師会会長選だけではない。06年の日医会長選で、野中氏
詳しく見る
2011年6月24日 18:16 | 医師会・医療
浜六郎の臨床副作用ノート~日脳・インフルワクチンは安全? ~
浜 六郎 NPO法人 医薬ビジランスセンター(薬のチェック)代表 ワクチンを用いて流行を抑えることで、感染症による死亡や後遺障害を減らすことが、ワクチン使用の目的である。 仮に、対象とする感染症による死亡や後遺障害が減少し、ワクチン接種をすることによる死亡や後遺障害が、感染症による死亡や後遺障害を上回ることになれば、ワクチンを公衆衛生上の施策として多数に接種する意味はなくなる。 そのような観点で議
詳しく見る
2011年6月10日 13:22 | 医療・浜六郎の臨床副作用ノート
「傍観」「放置」続ける行政が苦闘強いる支援の最前線
誰もがテレビの前で言葉を失った。3月11日、宮城・岩手・福島の3県を襲った津波と地震の映像。その瞬間、何かが変わった。被災地のどこかに妊婦がいる 宗祥子・東京都助産師会(TMA)専務理事も多くの人々と同じようにテレビ画面に見入っていた。がれきに覆われた被災地の惨状。 「どこかに妊婦がいるはず」 ふと、そんな思いにとらわれた。せめて暖かい環境を提供したい。この思いからすべてが始まった。 TMA代表
詳しく見る
2011年6月 1日 10:00 | 医療・医療政策・厚生労働省・政治・病院・行政
自立・分散・協調のポスト「3・11」体制構築を阻む壁
「Life goes on」。それでも人生(生活)は続いていく。東日本大震災という文字通り歴史に残る出来事を通過しながら、この国、この社会はいかに生まれ変われるのか。震災以前から続いてきた医学部新設の動きを軸に見ていこう。 本誌がすでに指摘している通り、年来の課題と解決のベクトルに大きな変更はない。震災を踏まえ医療をはじめ社会保障制度を柱に「効率.至上主義」からの脱却を図る。成熟国家として製造
詳しく見る
2011年6月 1日 10:00 | 医療・医療政策・厚生労働省・政治・病院・行政