寺島薬局「インサイダー疑惑」でウエルシア関東社長が驚愕発言
イオンのドラッグストアグループ、グローウェルホールディングス(HD)を母体とするウエルシア関東による寺島薬局のTOB(株式公開買い付け)をめぐるインサイダー疑惑で、新たな事実が明らかになった。
2008年11月のTOB完了後、「口封じ」と思われる解任に対して、寺島薬局の元社長と元副社長が同社を相手取り不当解任による損害倍書訴訟をさいたま地方裁判所に起こしているが、4月27日の証人尋問で、TOB実施当時のウエルシア関東の副社長でTOB完了後に寺島薬局の社長に就いた池野隆光氏(現・ウエルシア関東社長)が証言台に立ち、TOB価格が1株1976円という高額になった理由について、「かかわっていないので分からない」と発言した。
また、TOBの実施前に寺島薬局の事業計画の説明を受けたり、同社の経営陣へのインタビューをしたり、同社に対するデューデリジェンス(投資やM&Aなどの際、事前に行う調査活動)を行ったかどうかについて、「知りません」と発言。
これらの発言によって、TOB実施直前に異常な株価高騰と取引量の急増があったにもかかわらず、買収側のウエルシア関東の取締役副社長が、買収株価の適否やデューデリジェンスの有無などを掌握していないことが明らかになり、同社のコーポレート・ガバナンスの不在ぶりを改めて示すことになった。
TOBの発端は、当時の寺島薬局のオーナーで取締役相談役だった寺島孝雄氏(現・顧問)が一族で保有する49%の株式を高値で売却することを図ったのが事の始まりだという。市場での通常での売買が無理との判断から、グローウェルHD会長でウエルシア関東社長(現・会長)の鈴木孝之氏にTOBを持ち掛けたと業界ではいわれているが、同社の副社長だった池野氏が関与していないという発言は、寺島、鈴木両氏が主導したことを裏付ける結果にもなった。
2011年4月27日 18:22 | その他・イオン・ウエルシア関東・医薬品メーカー・寺島薬局・経済・グローウェルホールディングス


