大塚HD上場も絡んだアース・フマキラー攻防戦
フマキラーとの経営統合を視野に同社株を買い進めているアース製薬に対し、フマキラー側は日用品大手のエステーをホワイトナイトとして第三者割当増資を実施、エステーの出資比率を従来の4.76%から15.1%に引き上げ、アース製薬の11.76%を抜いて筆頭株主になった。
ただ、これで一件落着というわけにはいかない。アース製薬が一員となっている大塚グループの持ち株会社である大塚ホールディングス(HD)が2010年度に大型上場をもくろんでおり、その手みやげとしてアースとフマキラーの合併を果たしたいと望んでいるからだ。
しかも、大塚HDと関係の深い某有名経済評論家氏がフマキラーの大株主に水面下での株譲渡を働き掛けているというから、フマキラー側も油断してはいられない。ちなみに、この経済評論家氏、大塚HD上場に関するコンサルティングを請け負っている模様。大塚HD側は表向き上場は否定しているが、上場に向けての準備は着々と進んでいることは間違いないところ。
規模的に圧倒的な大塚HDがバックにいるだけに、フマキラーも危機感を募らせ、創業家も必死に防戦買いに乗り出している。また、筆頭株主のエステーもそれまで提携していた住友スリーエムとの提携を解消してまでフマキラーに肩入れしているだけに、ここで退くわけにはいかない。当面、必死の攻防が続くとみられる。
2010年6月15日 18:36 | その他・アース製薬・エステー・フマキラー・住友スリーエム・医薬品メーカー・大塚ホールディングス


