自民支持の児玉日薬連盟会長が再選赤信号
政権交代に伴い、これまで自民党を支持していた医療関連の政治団体の間で、民主党への距離の取り方に濃淡が出てきている。もっとも機敏に動いたのは日本歯科医師連盟(日歯連)だ。8月に高嶺明彦氏(沖縄県歯科医師会顧問)を来年の参議院議員選挙の候補者として自民党から擁立することを決めていたが、9月18日の評議員会で見送りが決定された。
日本医師連盟(日医連)の動きは鈍かった。10月20日になって、これまでの自民党支持を白紙撤回することを決めたが、参院選で推薦することを決めている西島英利氏(現・自民党参院議員)については「組織内候補であることは変わりない」として引き続き支援することにした。同月25日、日本医師会(日医)の唐澤祥人会長が自民党支持の姿勢を変えず民主党に働き掛けなかったことに対して反省の意を表している。翌26日に発表された中央社会保険医療協議会(中医協)委員の人事では日医執行部の委員はゼロというしっぺ返しを受けた。
日本看護連盟(日看連)は自民支持の姿勢を貫く。11月9日、清水嘉与子会長は谷垣禎一・自民党総裁と党本部で会談。参院比例区で前日本看護協会常任理事の高階恵美子氏を公認するよう要請した。来夏で改選の南野知恵子氏は引退する模様。
動きがないのは日本薬剤師連盟(日薬連盟)だ。日薬連盟は長年、政界とのつながりでは自民党に軸足を置き、選挙にも自民党公認で候補を立て支援してきた。2005年から3年間で14億円の政治献金を行ったが、そのうち9億円が自民党向けだった。ところが、民主党政権になったことで政権へのかかわりが断ち切られてしまった。
日本薬剤師会(日薬)は大衆薬のネット販売規制などで自民党に圧力をかけ、薬局サイドに対して規制を推進。だが、これも2年間の猶予期間が設けられ、もう一度検討することになった。鳩山由紀夫内閣がどう判断するかは分からない。しかし、日薬連盟の児玉孝会長(日薬会長)は自民党支持の姿勢を変えようとせず、来年の参院選でも自民党公認で候補者を立てようとしている。
日薬連盟のホームページの「新着ニュース」は、総選挙前の7月28日の日付がある「麻生太郎自民党総裁 日本薬剤師会を来訪‼」以来更新されていない。今さら方向転換はできないのだろうが、「風を読み間違えている」という批判の声も上がっている。児玉会長は来年2月で改選。硬直した姿勢が変わらなければ、再選に赤信号が灯りかねない。
2009年11月13日 19:32 | 医療・薬剤師会


