支持政党争点に唐澤VS原中で日医会長選へ
民主党政権の誕生は日本医師会にも激震を走らせた。来年4月1日に行われる日本医師会会長選挙で茨城県医師会長の原中勝征氏が立候補すると見られているからだ。19日にも記者会見を開き、正式表明に踏み切るとみられる。
唐澤祥人現会長は政府・与党との太いパイプが必要と主張し、先の衆議院議員選挙では自民党を支持した。だが、自民党は現有勢力を大きく割り込み119議席にとどまる惨敗。日医が頼みとする厚生労働族議員も丹羽雄哉元厚労相を筆頭に小選挙区で全員落選。かろうじて川崎二郎元厚労相、鴨下一郎元環境相ら数名が比例区で復活したにすぎない。
これまで自民一辺倒だった日医にとって民主党議員とのパイプは皆無。日医の歴代執行部は自民党の存在目的が「与党であること」だったのと歩調を合わせ、医療政策はそっちのけで、もっぱら権益の拡大のみを追求してきた。そうした思考停止のつけが政権交代を機に一気に回ってきたともいえる。
唐澤会長は「民主党政府の動きを見極める」と発言したが、現実には日医にイニシアティブなどもはやない。「政府・与党は各都道府県の医師会とは話し合うが、日医は相手にしない」(民主党幹部)と無視されているのが実情である。
一方、原中氏は毎年、2200億円もの医療費削減に加えて、後期高齢者医療制度の導入に対して丹羽氏ら厚労族議員が何もしなかったことに激怒。それまで支援していた丹羽氏と袂を分かち県内全選挙区で民主党支持に回った。民主圧勝の功績の一端を担っている。
早速、政府から予算を扱う新設の国家戦略局(現戦略室)メンバーに誘われたといわれている。原中氏はこれを辞退、日医会長就任に意欲をみなぎらせているという。
先頃、唐澤会長が三選出馬を表明したのは、原中氏の出馬を牽制するためだった。だが、効果のほどはかなり怪しい。埼玉県医師会は原中氏の立候補を支持する見通しだし、神奈川県医師会にも同様の動きがある。九州医連も原中氏支持に回ると見られている。さらに近畿地区の大票田である大阪医師会が原中支持に回るかどうかが注目されている。
同会では日医会長選に先立って来年2月に会長選挙が行われる。唐澤体制を支えてきた酒井國男現会長に対抗して伯井俊明氏が立候補する見通しである。伯井氏は1年8カ月前の前回選挙で反唐澤の旗幟を鮮明にして酒井氏と争った。有効か、無効かの騒動に発展した「疑惑」の1票差で敗れた。今回は因縁の対決になる。反唐沢陣営の伯井氏が勝利すれば、原中氏支持を表明する可能性が大きい。
北海道や東北、中部地区の医師会は様子見を決め込んでいる。残るは東京都医師会の動向だ。唐澤会長の出身地である同会の動向が会長選の行方を左右すると見られている。だが、必ずしも唐澤氏支持で固まっているわけではない。
衆院選の東京の小選挙区では民主党候補が25選挙区中22勝。この現実を踏まえ自民党支持の唐澤氏に反発する動きもある。原中氏が日医会長選に立候補すれば、唐澤氏を破って当選する可能性は高い。
もっとも、医師会会長選挙には公職選挙法は適用されない。買収も供応も許される世界だ。候補者に地位を要求するといった条件取り引きも横行する。金額や条件次第で支持者が寝返ることもままあり、「投開票日になってみないと分からない」ともいう。唐澤会長の自民党支持は完全な失策に終わった。政治力の失墜が止まらないまま、日医は半年足らずで会長選に突入しようとしている。
唐澤祥人現会長は政府・与党との太いパイプが必要と主張し、先の衆議院議員選挙では自民党を支持した。だが、自民党は現有勢力を大きく割り込み119議席にとどまる惨敗。日医が頼みとする厚生労働族議員も丹羽雄哉元厚労相を筆頭に小選挙区で全員落選。かろうじて川崎二郎元厚労相、鴨下一郎元環境相ら数名が比例区で復活したにすぎない。
これまで自民一辺倒だった日医にとって民主党議員とのパイプは皆無。日医の歴代執行部は自民党の存在目的が「与党であること」だったのと歩調を合わせ、医療政策はそっちのけで、もっぱら権益の拡大のみを追求してきた。そうした思考停止のつけが政権交代を機に一気に回ってきたともいえる。
唐澤会長は「民主党政府の動きを見極める」と発言したが、現実には日医にイニシアティブなどもはやない。「政府・与党は各都道府県の医師会とは話し合うが、日医は相手にしない」(民主党幹部)と無視されているのが実情である。
一方、原中氏は毎年、2200億円もの医療費削減に加えて、後期高齢者医療制度の導入に対して丹羽氏ら厚労族議員が何もしなかったことに激怒。それまで支援していた丹羽氏と袂を分かち県内全選挙区で民主党支持に回った。民主圧勝の功績の一端を担っている。
早速、政府から予算を扱う新設の国家戦略局(現戦略室)メンバーに誘われたといわれている。原中氏はこれを辞退、日医会長就任に意欲をみなぎらせているという。
先頃、唐澤会長が三選出馬を表明したのは、原中氏の出馬を牽制するためだった。だが、効果のほどはかなり怪しい。埼玉県医師会は原中氏の立候補を支持する見通しだし、神奈川県医師会にも同様の動きがある。九州医連も原中氏支持に回ると見られている。さらに近畿地区の大票田である大阪医師会が原中支持に回るかどうかが注目されている。
同会では日医会長選に先立って来年2月に会長選挙が行われる。唐澤体制を支えてきた酒井國男現会長に対抗して伯井俊明氏が立候補する見通しである。伯井氏は1年8カ月前の前回選挙で反唐澤の旗幟を鮮明にして酒井氏と争った。有効か、無効かの騒動に発展した「疑惑」の1票差で敗れた。今回は因縁の対決になる。反唐沢陣営の伯井氏が勝利すれば、原中氏支持を表明する可能性が大きい。
北海道や東北、中部地区の医師会は様子見を決め込んでいる。残るは東京都医師会の動向だ。唐澤会長の出身地である同会の動向が会長選の行方を左右すると見られている。だが、必ずしも唐澤氏支持で固まっているわけではない。
衆院選の東京の小選挙区では民主党候補が25選挙区中22勝。この現実を踏まえ自民党支持の唐澤氏に反発する動きもある。原中氏が日医会長選に立候補すれば、唐澤氏を破って当選する可能性は高い。
もっとも、医師会会長選挙には公職選挙法は適用されない。買収も供応も許される世界だ。候補者に地位を要求するといった条件取り引きも横行する。金額や条件次第で支持者が寝返ることもままあり、「投開票日になってみないと分からない」ともいう。唐澤会長の自民党支持は完全な失策に終わった。政治力の失墜が止まらないまま、日医は半年足らずで会長選に突入しようとしている。
2009年10月16日 16:41 | 医師会・医療


