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アステラスと第一三共、「2010年問題」で経営統合はあるか

 医薬品業界の雄・2社が「2010年問題」で大きな岐路に立たされている。国内第2位のアステラス製薬と同3位の第一三共。2010年問題とは各メーカーが持つ有望な新薬の特許切れだ。製薬大手はブロックバスターと呼ばれる年間売上高が1000億円超の大型薬に収益の多くを依存している。しかし、ひとたびこの主力薬が特許切れを迎えると、「安価な後発薬が出回り収益が急速に悪化するのが通例」(大手証券アナリスト)。
 業界が戦々恐々とする中で「2010年問題で最もダメージを受けるのはアステラス」(大手医薬品メーカー幹部)との見方が有力だ。自社に有望な新薬候補が見当たらず、3 月には米バイオベンチャー、CVセラピューティクスへの敵対的TOB(株式公開買い付け)も失敗した。「このままでは業績は激減」(同)。一方、第一三共も昨年買収したインド製薬最大手のランバクシー・ラボラトリーズの急激な株安で窮地に陥っていることから、「海外の医薬大手の買収の標的になっている」(前出アナリスト)。
 海外では今年1月、世界最大手のファイザーが同業のワイス(売上高世界10位)を約6兆8000億円での買収を発表した。年間1兆円超の売り上げを誇る高脂血症治療薬「リピトール」の11年の特許切れを迎える対応策として、ワイスの持つバイオ医薬品や新薬パイプラインを狙ったものだ。
 国内首位の武田薬品工業ですら世界トップ10入りできないほど、海外勢との格差が大きい。後発薬を安く製造することで業績を急速に伸ばす新興メーカーの台頭など、外資大手と新興との板ばさみにあえぐ国内大手製薬会社にとって「唯一の延命策は再編による規模拡大と合理化」(同)と言われるゆえんだ。

2009年9月 1日 05:00 | アステラス製薬・医薬品メーカー・第一三共・経済

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